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生前整理はいつから始めるべき? 60代・70代から始める人が多い理由

生前整理はいつから始めるべき? 60代・70代から始める人が多い理由

2026年07月11日 17:45

生前整理はいつから始めるべき?

60代・70代から始める人が多い理由

生前整理を始める時期に、決まった正解はありません。元気に判断・行動できるうちに、少しずつ始めることが大切です。

実際には、定年や子どもの独立、住み替え、体力の変化などをきっかけに、60代・70代から生前整理を始める方が多く見られます。将来、ご家族が遺品整理で困らないようにするためだけでなく、これからの暮らしをより快適にするためにも役立つ取り組みです。


生前整理とは?

生前整理とは、元気なうちに身の回りの物や財産、契約情報、デジタルデータなどを整理しておくことです。

「終活」という言葉と重なる部分もありますが、生前整理は特に、住まいや持ち物を整えることに重点があります。不要な物を減らし、本当に必要な物や大切な思い出の品を残すことで、毎日の生活を過ごしやすくできます。

生前整理では、主に次のようなことを行います。

  • 衣類、家具、家電、食器、本などの整理

  • 思い出の品や写真、アルバムの整理

  • 貴重品・重要書類の保管場所の確認

  • 不動産や車、保険、預貯金などの情報整理

  • 使っていない部屋や収納の片付け

  • スマートフォンやパソコン内のデータ整理

  • 将来の住み替えや施設入居に向けた準備

  • 家族に伝えておきたい希望の整理

生前整理は何歳から始めるべき?

生前整理は、「何歳になったら始めるべき」というものではありません。

ただし、体力や判断力に余裕があり、ご自身の希望を反映しやすい時期に始めるのがおすすめです。大きな片付けは想像以上に時間と体力を使うため、「まだ元気だから後でいい」と先延ばしにすると、負担が大きくなることがあります。

始めるきっかけとして多いのは、次のようなタイミングです。

  • 60歳前後で定年退職を迎えたとき

  • 子どもが独立して部屋が空いたとき

  • 住み替えやリフォームを考えたとき

  • 親の遺品整理を経験したとき

  • 70歳を迎え、今後の暮らし方を考え始めたとき

  • 体力の低下や通院をきっかけにしたとき

  • 配偶者や家族に負担をかけたくないと感じたとき

60代から始める人が多い理由

60代は、仕事や子育てがひと段落し、自分の時間を持ちやすくなる時期です。

定年退職や働き方の変化をきっかけに、「これからの生活をどう過ごしたいか」を考える方も増えます。家の中を見直し、使わない物を減らすことで、趣味や旅行、家族との時間を楽しみやすくなるでしょう。

60代で始めるメリット

  • 体力や判断力に比較的余裕がある

  • 時間をかけて無理なく進められる

  • 必要な物・不要な物を自分で決めやすい

  • 子どもや家族と相談しながら進められる

  • 将来の住み替えやリフォームに備えられる

  • 不要な物を減らし、暮らしやすい住まいを作れる

  • 趣味やセカンドライフに使える空間を確保しやすい

「家全体を一度に片付ける」と考えると負担に感じやすいため、まずは押し入れ一段、引き出し一つ、衣類だけなど、小さな場所から始めると続けやすくなります。

70代から始める人が多い理由

70代は、今後の住まい方や健康、家族への引き継ぎをより具体的に考え始める方が多い年代です。

長年住んできた家には、家具、衣類、趣味の品、贈答品、写真、書類などが多く残りがちです。元気なうちに整理しておくことで、急な入院や住み替えが必要になった場合にも、慌てず対応しやすくなります。

70代で始めるメリット

  • 将来必要になる物を見直せる

  • 転倒につながる物を減らし、安全な住まいを作れる

  • 空き部屋や物置を有効活用しやすくなる

  • 施設入居や住み替えが必要になった際の準備になる

  • 大切な物の保管場所を家族へ伝えられる

  • 相続や遺言、財産のことを家族と話すきっかけになる

  • 家族が将来行う遺品整理の負担を軽減できる

特に、廊下や階段、玄関、居室の床に物が多いと、つまずきや転倒の原因になることがあります。使っていない家具や段ボールを見直し、通り道を確保することは、安心して暮らすための大切な生前整理です。

生前整理を先延ばしにするデメリット

生前整理を後回しにしていると、物が増え続けたり、片付けの負担が大きくなったりすることがあります。

また、急な入院や介護、住み替え、相続などが発生したときに、ご本人やご家族が短期間で判断しなければならない場合もあります。

先延ばしで起こりやすいこと

  • 片付ける物が増え、作業量が大きくなる

  • 体力の低下により、自分で片付けにくくなる

  • 大切な書類や貴重品の場所が分からなくなる

  • 家族が何を残すべきか判断できない

  • 急な入院や施設入居で慌てて片付けることになる

  • 実家が空き家になった後、遺品整理の負担が大きくなる

  • 相続や形見分けで家族が困る可能性がある

生前整理は「物を捨てること」だけが目的ではありません。大切な物を残し、ご自身の希望を家族に伝えやすくするための準備でもあります。

生前整理を始める順番

初めて生前整理をする場合は、判断しやすい物から始めるのがおすすめです。

いきなり写真や手紙、思い出の品に手を付けると、気持ちが揺れて作業が進まなくなることがあります。まずは明らかに不要な物から整理しましょう。

おすすめの進め方

  1. 期限を決めず、小さな場所から始める

  2. 衣類や消耗品など、判断しやすい物を分ける

  3. 使っていない家具・家電・食器を見直す

  4. 書類や貴重品を集め、保管場所を決める

  5. 写真、手紙、趣味の品など思い出の物を整理する

  6. 家族に残したい物や希望を伝える

  7. 自分だけで難しい場所は、専門業者へ相談する

仕分けの際は、「残す」「譲る」「売る・寄付する」「処分する」「保留する」の5つに分けると判断しやすくなります。

「保留」の箱を作っておけば、迷う物を無理に処分する必要がありません。数か月後に見直すことで、気持ちの整理がつき、判断できることもあります。

家族と話しておきたいこと

生前整理を進める際は、家族との情報共有も大切です。

特に、通帳、印鑑、保険証券、不動産関係の書類、連絡先、スマートフォンやパソコンの扱いなどは、ご本人しか分からない状態にしないようにしましょう。

伝えておくと安心なこと

  • 貴重品や重要書類の保管場所

  • 緊急時に連絡してほしい人

  • 保険や年金に関する情報

  • 不動産、車、預貯金などの情報

  • 家族に譲りたい品物

  • 処分してよい物・残してほしい物

  • ペットがいる場合の今後の希望

  • スマートフォンやパソコンのデータの扱い

  • 葬儀や供養に関する希望

すべてを一度に話す必要はありません。まずは「大切な書類はここにある」「この時計は孫に渡したい」など、伝えやすいことから始めてみましょう。

業者へ相談するタイミング

大型家具の移動、家電の処分、物置や倉庫の片付け、一戸建て全体の整理などは、ご自身やご家族だけで行うと負担が大きくなる場合があります。

次のような場合は、生前整理を扱う専門業者へ相談することも検討しましょう。

  • 重い家具や大型家電を運び出せない

  • 物が多く、どこから始めればよいか分からない

  • 遠方に住む家族と一緒に片付けるのが難しい

  • 住み替えや施設入居の期限が近い

  • 実家全体、物置、倉庫、庭まで整理したい

  • 買取できる品物があるか確認したい

  • 不要品の処分までまとめて依頼したい

依頼する際は、作業内容と料金、追加料金の有無、買取品の査定方法、残す物の取り扱いなどを、見積もり時に確認しておくと安心です。

まとめ

生前整理は、60代・70代から始める方が多いものの、始めるのに早すぎることはありません。

元気なうちに少しずつ身の回りを整えることで、これからの毎日を快適に過ごしやすくなります。また、ご自身の希望を家族に伝えられ、将来の遺品整理や相続に関する家族の負担を減らすことにもつながります。

まずは、引き出し一つ、衣類一枚からで構いません。無理のないペースで、本当に大切な物を残す生前整理を始めてみましょう。









【この記事の監修者】

監修:カエルリユース 野瀬 諭司

遺品整理士認定協会認定 遺品整理士


遺品整理士認定協会認定の遺品整理士として、岡山県で遺品整理・生前整理・実家じまいのお手伝いをしています。

「何から始めればよいか分からない」「自分たちだけでは難しい」と感じたときは、お気軽にご相談ください。

お電話でのご相談はこちら → 080-4586-7592


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