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エンディングノートの書き方 家族に伝えるべき情報のまとめ方

エンディングノートの書き方 家族に伝えるべき情報のまとめ方

2026年07月11日 17:57

エンディングノートの書き方

家族に伝えるべき情報のまとめ方

エンディングノートは、もしものときに備えて、ご自身の希望や大切な情報を家族へ伝えるためのノートです。相続の分け方を法的に決める遺言書とは異なり、暮らし・医療・連絡先・財産の保管場所などを分かりやすく残すことが主な目的です。

「何から書けばよいか分からない」という場合は、すべてを一度に完成させようとせず、家族が困りやすい情報から少しずつ整理していきましょう。


エンディングノートとは?

エンディングノートとは、ご自身の人生やこれからの希望、家族に伝えておきたい情報を自由に書き残すためのノートです。

市販の専用ノートを使ってもよいですし、大学ノートやパソコン、ファイルなどを活用しても構いません。大切なのは、必要な情報を家族が見つけやすく、理解しやすい形でまとめておくことです。

エンディングノートには、たとえば次のような内容を書きます。

  • 自分自身の基本情報

  • 家族や親族、友人の連絡先

  • 医療や介護に関する希望

  • 財産や保険に関する情報

  • 重要書類や貴重品の保管場所

  • 葬儀や供養に関する希望

  • 家族へ残したいメッセージ

  • ペットや住まいに関する希望

  • スマートフォンやパソコンなどの情報

遺言書との違い

エンディングノートと遺言書は似ているように感じますが、役割が異なります。

エンディングノートは、ご本人の希望や情報を家族へ伝えるためのものです。一方、遺言書は、財産の分け方などについて法的な効力を持たせるための書類です。

「長男に自宅を相続させたい」「預貯金を特定の人へ渡したい」など、相続に関する内容を確実に残したい場合は、エンディングノートだけで済ませず、遺言書について専門家へ相談することをおすすめします。

最初に書くべき情報

エンディングノートは、家族が緊急時に必要とする情報から書くと役立ちます。

特に、連絡先、保険証や診察券の保管場所、かかりつけ医、重要書類の場所などは、早めに整理しておくと安心です。

基本情報

まずは、ご本人に関する基本情報を書きます。

  • 氏名、生年月日、住所

  • 本籍地

  • マイナンバーの保管場所

  • 血液型

  • アレルギーの有無

  • 持病や服用中の薬

  • かかりつけ医・歯科医院

  • 健康保険証、お薬手帳、診察券の保管場所

病院での対応が必要になった場合、ご本人が説明できないこともあります。持病や服薬内容、緊急連絡先を分かるようにしておくと、ご家族が対応しやすくなります。

家族・親族の連絡先

万が一の際には、誰へ連絡すればよいかを家族が判断できないことがあります。

親族だけでなく、親しい友人、勤務先、近所で頼れる方、趣味の仲間など、連絡してほしい人を整理しておきましょう。

書いておきたい内容

  • 氏名

  • 続柄・関係

  • 電話番号

  • 住所

  • メールアドレス

  • 連絡してほしい理由

  • 緊急時に優先して連絡してほしい順番

連絡先は変更になることがあるため、年に一度程度は見直すことをおすすめします。

医療・介護の希望

医療や介護に関する希望は、すぐに決められないこともあります。しかし、考えられる範囲でご自身の思いを書いておくことで、家族が判断に迷ったときの助けになります。

伝えておきたいこと

  • 延命治療についての考え

  • 入院中に家族へ知らせてほしいこと

  • 介護が必要になった場合に希望する暮らし方

  • 自宅での生活を希望するか、施設入居も検討するか

  • 終末期医療についての希望

  • 臓器提供や献体に関する意思

  • 介護や医療について相談したい家族・親族

医療に関する希望は、状況によって変わることがあります。エンディングノートに書くだけでなく、信頼できる家族や医療関係者と日頃から話しておくことも大切です。

財産・保険の情報

財産に関する情報は、金額を細かく書かなくても構いません。まずは「何があり、どこに書類があるか」を家族が分かる状態にすることが重要です。

通帳や印鑑、保険証券、不動産の書類などを一か所にまとめる場合は、防犯面にも注意し、保管場所を信頼できる家族へ伝えましょう。

確認しておきたいもの

  • 預貯金の金融機関名・支店名

  • 通帳、キャッシュカード、届出印の保管場所

  • 生命保険・医療保険の契約先と証券の保管場所

  • 年金に関する書類の保管場所

  • 不動産の所在地と権利書などの保管場所

  • 車やバイクの所有状況、車検証の保管場所

  • 株式、投資信託、証券口座などの情報

  • ローン、借入、クレジットカードの情報

  • 公共料金や通信契約、サブスクリプションサービスの情報

暗証番号、パスワード、カード番号などをそのままノートに書く場合は、紛失や盗難のリスクに注意が必要です。大切な情報は、保管方法を家族と事前に決めておくと安心です。

重要書類・貴重品の保管場所

ご家族が困りやすいのが、「必要な書類がどこにあるか分からない」という状況です。

すべての書類を完璧に分類できなくても、「保険関係はこの引き出し」「不動産の書類は金庫」「印鑑はこの箱」といった形で保管場所を記録しておくだけでも役立ちます。

保管場所を記録したいもの

  • 通帳、印鑑、保険証券

  • 年金関係の書類

  • 不動産の権利書・固定資産税の書類

  • パスポート、運転免許証

  • マイナンバーカード

  • 実印、印鑑登録証

  • 遺言書の有無と保管場所

  • 貴金属、宝石、骨董品などの保管場所

  • 写真、アルバム、家系図などの思い出の品

遺言書を作成している場合は、その有無と保管場所を家族に伝えておきましょう。自筆証書遺言の場合、見つけた後の扱いにも注意が必要なため、必要に応じて専門家へ相談してください。

デジタル情報の整理

現在は、スマートフォンやパソコンの中にも大切な情報が多く保存されています。

ネット銀行、証券口座、メール、写真、SNS、定額制サービスなどは、本人しか存在を知らないケースもあります。利用しているサービスを一覧にしておくと、家族が解約や確認を進めやすくなります。

まとめておきたいデジタル情報

  • スマートフォン・パソコンの保管場所

  • 携帯電話会社・契約内容

  • 主なメールアドレス

  • ネット銀行・ネット証券の利用有無

  • クレジットカードの利用状況

  • SNSやブログのアカウント

  • 定額制サービスや有料会員サービス

  • 写真・データの保存場所

  • 解約してほしいサービス

  • 残してほしいデータ・削除してほしいデータ

パスワードをエンディングノートへ直接書くことに抵抗がある場合は、「パスワードの保管場所」だけを記しておく方法もあります。

葬儀・供養に関する希望

葬儀や供養について、家族が「どのようにすればよいか分からない」と悩むことは少なくありません。

必ず希望どおりに実現できるとは限りませんが、考えを残しておくことで、ご家族が判断する際の目安になります。

書いておきたい内容

  • 葬儀の形式に関する希望

  • 呼んでほしい人・連絡してほしい人

  • 宗教・宗派に関すること

  • 菩提寺やお墓の所在地

  • 遺影に使ってほしい写真

  • 葬儀費用や互助会などに関する情報

  • 香典や供花についての希望

  • お墓、納骨、散骨などに関する希望

  • 仏壇や位牌の扱いに関する希望

家族に負担をかけたくない場合は、「小規模でよい」「親族中心でお願いしたい」など、考えを簡潔に書いておくだけでも十分です。

家族へ伝えたいこと

エンディングノートには、事務的な情報だけでなく、家族への感謝や思いを残すこともできます。

普段は言葉にしにくい気持ちも、文章にすることで伝えやすくなる場合があります。

たとえば書けること

  • 家族への感謝

  • 子どもや孫へ伝えたいこと

  • 大切にしてきた考え方

  • 残してほしい思い出の品

  • 形見分けについての希望

  • ペットの世話をお願いしたい人

  • 家や土地についての思い

  • 友人へ伝えてほしいメッセージ

完璧な文章にする必要はありません。「いつもありがとう」「この写真は家族で残してほしい」といった短い言葉でも、家族にとって大切なメッセージになります。

書くときのポイント

エンディングノートは、一度書いたら終わりではありません。生活環境や家族構成、契約内容、考え方が変われば、内容を見直すことが大切です。

続けやすくするコツ

  • 最初からすべて埋めようとしない

  • 書けるページから始める

  • 分からないことは空欄のままにする

  • 日付を書いて、変更した内容が分かるようにする

  • 年に一度は内容を見直す

  • ノートの保管場所を家族に伝える

  • 大切な書類と一緒に保管しすぎない

  • 暗証番号やパスワードの扱いには注意する

  • 財産の分け方は、必要に応じて遺言書で残す

たとえば、誕生日や年末年始、定年退職、引っ越しなどを見直しのきっかけにすると、無理なく更新しやすくなります。

まとめ

エンディングノートは、万が一のときだけでなく、これからの暮らしを安心して過ごすためにも役立つものです。

まずは、緊急連絡先、かかりつけ医、重要書類の保管場所、保険や財産に関する情報など、家族が困りやすい内容から書き始めましょう。

すべてを完璧にまとめる必要はありません。少しずつ情報を整理し、ご自身の希望を家族に伝えることが、将来の安心につながります。









【この記事の監修者】

監修:カエルリユース 野瀬 諭司

遺品整理士認定協会認定 遺品整理士


遺品整理士認定協会認定の遺品整理士として、岡山県で遺品整理・生前整理・実家じまいのお手伝いをしています。 遺品整理は、品物を片付けるだけではなく、ご家族の思い出やお気持ちにも向き合う大切な時間です。

「何から始めればよいか分からない」「自分たちだけでは難しい」と感じたときは、お気軽にご相談ください。

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