
生前整理の費用相場と業者選び 自分でやる場合と依頼する場合の違い
2026年07月11日 18:12
生前整理の費用相場と業者選び
自分でやる場合と依頼する場合の違い
生前整理は、ご自身が元気なうちに持ち物や住まい、重要書類などを整え、これからの暮らしを快適にするための取り組みです。費用は自分で進めるか、業者へ依頼するかによって大きく変わります。
自分で行えば処分費用を中心に抑えられますが、重い家具や大量の荷物がある場合は時間と体力が必要です。業者へ依頼する場合は費用がかかる一方、仕分け・搬出・処分・買取までまとめて任せられるため、負担を軽減しやすくなります。
生前整理の費用は何で決まる?
生前整理の費用は、部屋の広さだけで決まるわけではありません。荷物の量や作業環境、依頼する内容によって変動します。
主に、以下のような条件が費用に影響します。
住まいの広さ・間取り
家具、家電、衣類、生活用品などの量
作業に必要な人数と時間
階段作業やエレベーターの有無
駐車場所から搬出場所までの距離
大型家具・大型家電の数
物置、倉庫、庭、車庫などの有無
分別・梱包が必要な荷物の量
不用品の処分方法
買取できる品物の有無
ハウスクリーニングや家具移動などの追加作業
同じ間取りでも、荷物が少ない住まいと、長年住み続けて物が多い住まいでは、必要な作業量が大きく異なります。
自分で行う場合の費用相場
自分で生前整理を進める場合、業者への作業費はかかりません。ただし、ごみ処分や粗大ごみの手数料、レンタカー代、梱包資材費などが必要になる場合があります。
主な費用の目安
指定ごみ袋・分別袋 数百円〜数千円
粗大ごみ処理手数料 1点あたり数百円〜数千円
段ボール・ガムテープなどの梱包資材 1,000円〜5,000円程度
軽トラック・バンのレンタル 半日〜1日で5,000円〜20,000円程度
不用品処分場への持ち込み 費用重量や品目により数千円〜
家電リサイクル料金 品目により数千円程度〜
エアコン取り外し 数千円〜数万円程度
※費用や処分方法は自治体、品目、搬出条件によって異なります。処分前に、お住まいの自治体や指定引取場所などのルールを確認しましょう。
自分で進める場合、少量の衣類、食器、本、日用品などは比較的整理しやすいでしょう。一方で、冷蔵庫・洗濯機・大型タンス・ベッドなどは、搬出時のけがや住まいの傷につながるおそれがあるため、無理をしないことが大切です。
業者へ依頼する場合の費用相場
生前整理業者へ依頼する場合は、仕分け、梱包、搬出、不用品の処分、買取査定などをまとめて依頼できることがあります。
料金は荷物量や作業条件によって変わりますが、一般的な目安は以下のとおりです。
1R・1K 30,000円〜80,000円程度 1〜2名
1DK・1LDK 50,000円〜150,000円程度 2〜3名
2DK・2LDK 100,000円〜250,000円程度 3〜4名
3DK・3LDK 150,000円〜350,000円程度 4〜6名
4DK・4LDK 200,000円〜500,000円程度 5〜8名
一戸建て 250,000円〜800,000円以上 5〜10名以上
※上記はあくまで目安です。物置・倉庫・庭・離れの整理、階段作業、特殊な清掃、荷物の量が非常に多い場合などは、追加費用が発生することがあります。
自分で進めるメリット・注意点
自分で生前整理を行う大きなメリットは、費用を抑えながら、ご自身のペースで物と向き合えることです。
長年使ってきた物や思い出の品は、急いで処分するよりも、時間をかけて残す・譲る・売る・処分するを判断したい方も多いでしょう。
自分で行うメリット
作業費を抑えやすい
自分の気持ちに合わせて進められる
大切な物を一つずつ確認できる
家族と相談しながら整理できる
必要な物だけを残す暮らしを作りやすい
自分で行う際の注意点
一度に家全体を片付けようとしない
重い家具や家電を無理に動かさない
貴重品・重要書類を先に確保する
価値が分からない物をすぐに処分しない
ごみの分別ルールや粗大ごみの申込方法を確認する
体調が悪い日や暑い時期・寒い時期は無理をしない
迷う物は「保留箱」に入れて後日見直す
特に、通帳、印鑑、保険証券、不動産関係書類、貴金属、ブランド品、古いカメラ、時計、切手、骨董品などは、処分前に確認しましょう。
業者へ依頼するメリット・注意点
業者へ依頼するメリットは、時間と体力の負担を減らせることです。大型家具・家電の搬出や、物置・倉庫を含む家全体の整理なども、計画的に進めやすくなります。
住み替え、施設入居、リフォーム、実家の売却など、期限がある場合にも業者への依頼は有効です。
業者へ依頼するメリット
仕分け・梱包・搬出を任せられる
大型家具や家電を安全に運び出しやすい
短期間で整理を進めやすい
不用品の処分方法をまとめて相談できる
買取可能な品物があれば費用を抑えられる場合がある
家全体、物置、倉庫、庭なども対応を相談しやすい
遠方に住む家族の負担を減らしやすい
業者へ依頼する際の注意点
複数社から見積もりを取る
見積書に作業内容と料金の内訳があるか確認する
追加料金が発生する条件を確認する
作業当日に残してほしい物を明確に伝える
貴重品や重要書類が見つかった場合の対応を確認する
買取品の査定内容や金額を確認する
不用品の処分方法や許可・提携先について説明を受ける
契約を急がせる業者には注意する
費用を抑えるための工夫
業者へ依頼する場合でも、事前の準備によって作業時間や費用を抑えられることがあります。
事前にできること
家族や親族で形見分けを済ませる
通帳、印鑑、保険証券などの重要書類を先に保管する
残す物を一か所にまとめる
明らかなごみや消耗品を自治体ルールに沿って処分する
衣類、本、食器などをできる範囲で仕分ける
買取を希望する品物を分けておく
搬出経路を確保する
作業日までに駐車場所を確認する
複数社の見積もり内容を比較する
ただし、価値が分からない物や相続に関わる可能性がある物は、安易に処分・売却しないようにしましょう。
買取で費用を抑えられることも
生前整理で出てくる品物の中には、買取できるものが含まれている場合があります。買取金額を整理費用から差し引ける場合もあるため、見積もり時に相談してみるとよいでしょう。
買取が期待できる主な品物
貴金属、宝石、ブランド品
腕時計、カメラ、楽器
骨董品、美術品、茶道具
古銭、記念硬貨、切手
未使用の贈答品
比較的新しい家電
工具、農機具、趣味用品
着物、ブランド食器
コレクション品、フィギュア、模型
品物の価値は状態や需要によって変わります。「古いから価値がない」と決めつけず、気になる品物は査定を受けてから判断することをおすすめします。
業者選びで確認したいこと
生前整理は、単なる不用品回収とは異なります。ご本人やご家族にとって大切な品物を扱うため、丁寧に対応してくれる業者を選ぶことが大切です。
見積もり時の確認事項
作業員の人数と作業時間
車両費、搬出費、処分費が含まれているか
階段作業や養生が必要な場合の費用
追加料金が発生する条件
分別・梱包・家具解体の対応範囲
貴重品・重要書類を発見した場合の対応
買取査定の対象と金額の説明
作業後の簡易清掃の有無
キャンセル料の有無
領収書や契約書を発行してもらえるか
「見積もり無料」「格安」といった言葉だけで判断せず、作業内容と金額に納得してから契約しましょう。
こんな場合は業者への相談がおすすめ
次のような場合は、ご自身やご家族だけで無理をせず、生前整理業者へ相談することをおすすめします。
重い家具や大型家電を動かせない
物が多く、どこから始めればよいか分からない
一戸建てや実家全体を整理したい
物置・倉庫・庭・車庫にも荷物がある
住み替えや施設入居の期限が近い
遠方に住む家族と一緒に作業できない
買取できる物があるか確認したい
処分・清掃・搬出をまとめて依頼したい
体力面や健康面に不安がある
まとめ
生前整理の費用は、自分で行う場合は処分費や資材費を中心に抑えやすく、業者へ依頼する場合は1Kで30,000円〜80,000円程度、一戸建てでは250,000円〜800,000円以上が目安となります。
ただし、実際の費用は荷物量、作業条件、処分方法、買取品の有無によって変わります。
まずは無理のない範囲で、自分で判断しやすい衣類や日用品から始め、大型家具や大量の荷物は専門業者へ相談する方法もあります。
生前整理の目的は、物を減らすことだけではありません。これからの暮らしに必要な物、大切にしたい物を選び、安心して毎日を過ごせる住まいを整えることです。
ご自身の体力や生活状況に合わせて、無理のない方法を選びましょう。
【この記事の監修者】
監修:カエルリユース 野瀬 諭司
遺品整理士認定協会認定 遺品整理士
遺品整理士認定協会認定の遺品整理士として、岡山県で遺品整理・生前整理・実家じまいのお手伝いをしています。 遺品整理は、品物を片付けるだけではなく、ご家族の思い出やお気持ちにも向き合う大切な時間です。
「何から始めればよいか分からない」「自分たちだけでは難しい」と感じたときは、お気軽にご相談ください。
お電話でのご相談はこちら → 080-4586-7592
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